「暴君の行方」81話のネタバレ
夢を見るジエン。
悪夢のようで目が覚めてしまいました。
外の出て気分を落ち着けようとある気出します。
辺りは一面に紫の霧が出ているようで、まだ悪夢を見ている感覚になります。
今までも、同じような景色の中、紫の霧の中を歩く夢を見ていたジエン。
その姿は男性で、リュックと剣を持ってモンスターを斬ってはまた歩くという内容でした。
ふと、背後から声をかけられます。
どうしたんだ?眠れないのか?
振り返るとナセル公子がいました。
公子様…。
目が覚めてしまって…と答えるジエン。
公子様はどうして?と聞くと、僕もだと答えるナセル。
変な夢を見たんだと言って、お前もか?と聞かれるジエン。
はい、この森を歩き回る夢だったんですと答えます。
前世であなたといがみ合う夢を見たとは言えないジエン。
公子様は?と聞くと、少し躊躇してなぜかカールリス公子が出てくると言います。
いや、正確にはカールリス公子ではないかもしれないが、カールリス公子に顔がよく似ていて…と慌てるナセル。
夢の中のカールリス公子に似た者は、どこか次元が違うと言います。
目つきや口調、傲慢な態度は本当に人間なのかと思うほど冷徹に感じたと。
その者は怖かったですか?と聞くジエン。
いや、怖いというよりは、これ以上ないというほどの憎しみを感じたと答えます。
そうですか…とショックでふらつくジエン。
ナセルは大丈夫か!?とジエンを支えます。
夢がそんなに怖かったのか?とジエンの頬に手を当てるナセル。
どこを彷徨っても僕がそばにいるからと言われます。
ジエンはいてもたってもいられず、2人で彷徨ってどうするんですか…と手を払います。
なら言い換えるとナセル。
お前が死ぬ時は僕が死んだ時だ。
僕が生きている限りは、お前を死なせることはない。
ジエンの手を強く握るナセル。
返す言葉が見つからないジエン。
遠征後の計画
やだな~!!雇用主より長生きするわけにはいきませんよ~!!と手を離して空気をかえようとします。
遠征が終わったらどうするんだ?と聞くナセル。
報酬が入れば、伯爵邸で働く必要もなくなるからでした。
う~んと考えるジエン。
旅行に興味はないけれど、引退したらそれもありかも…。
港町のプリエが気になると言うジエン。
いろんなお店があって物資も豊かな場所だと聞いていました。
僕も2回ほど行ったけどいいところだと言うナセル。
行ったことあるんですか?と驚くジエン。
神殿の体験学習で立ち寄ったけど、船乗りや商人、踊り子たちがわいわいとしていて、海もあって…と思い出している様子です。
きっと気に入ると思うよとナセル。
それから?と聞かれ、なんだか一緒に老後の計画を立てているような気持ちになるジエン。
不安がっている気持ちを和らげようとしてくれているのかも…。
それからジエンは、メイド友達のマリーのふるさとの話をしたり、帝国の東の果ての「太陽に砂漠」の話をしたりしました。
ナセル様にときめくジエン
ふと楽しそうに話を聞いてくれるナセルの顔を見つめるジエン。
その視線に気づいて、ナセルがどうした?と微笑みます。
両頬を叩いて気持ちを落ち着かせるジエン。
心臓がバクバクして、頬が赤くなります。
綺麗な顔に揺らぐのは前世だけで充分!
ジエン、具合が悪いのか?と心配するナセル。
頬叩いたせいで、ジンジンとしていますが、大丈夫だと答えるジエン。
ところで公子様はどうして私の引退後の話に興味があるんですか?と聞くと、だって僕も行かないととナセル。
ん?とまた心臓が跳ねます。
いやいや、いつか遊びに行くってことよね?とビックリするジエン。
一緒に来るって意味かと思ってしまいます。
旅行って楽しいですよね~と話をそらします。
貴族であるナセル様が私とド田舎に来るわけないよね…。
遠征が終われば、もう会うことすらないかもしれない。
その後、送るというナセルに、まだ歩きたいからと言って森にとどまったジエン。
さっきナセルが言っていた、「この以上ないというほどの憎しみを感じた」という言葉を思い出していました。
やっぱりナセル様の告白は断ろう。
私が、ナセル様を好きになってしまったとしても…。
ベルハルトの接近
ナセル公子と親しいようだなと声が聞こえます。
ベルハルトが立っていました。
なんでここに!?と驚くジエン。
ひざまずき挨拶をします。
「帝国の未来の太陽に…」
いいと遮られます。
次からはそう改まるなと言われました。
公子と結婚の約束でもしたのか?とベルハルト。
はい?と聞き返すジエン。
聞くつもりではなかったが、遠征後の話をしていたようだがと言われ、公子様とはそのような関係ではないと言うジエン。
やっぱり皇太子は私に興味を持っている!?
公子がお前を愛していたとしてもか?と聞かれ驚くジエン。
どこかで聞かれていた?皇太子がたかがメイドに監視をつける?
ここはしっかり否定しておかないと!!
公子様が私を愛するなんてあり得ません!
ならば質問を変えると、お前が公子を愛しても?とベルハルト。
誤解です!私たちの間には主従関係しかありません!とジエン。
おまえは主のためなら命も捧げられるのか?と聞かれ、もちろんだと答えるジエン。
ならば、僕にも命を捧げられるのか?とベルハルトの顔が近づいてきて…!?
「暴君の行方」81話の感想と考察
どうやらジエンとナセルは同じ夢を見ていたようですね?
しかも前世の邪悪で偉大な王の姿で。
ジエンにとっては、思い出したくない前世の因縁。
ナセル様を巻き込みたくないと思うと同時に、前世の呪縛からジエン自身も解き放たれたいと思っているはずです。
それなのに、ジエンに興味を持って近づいてくる因縁の人たち…。
カールさんはもしかしたら断ち切れたかもしれないですけど、ナセル様とベルハルト皇太子はどういった展開になっていくのかまだまだ未知ですよね。
ただ、ナセル様はジエンを本当に愛していて、もしかしたらジエンも…?という今回のお話でした。
個人的にはナセル様とくっついて欲しいですけど、ベルハルトがなんだか怪しいですよね。
ジエンにどういった感情があるのかわかりませんが、興味を持っているのは確かなようです。
ベルハルトのために命をかけれます!ってジエンなら言っちゃいそうですけど…笑
その場しのぎが得意ですから…ね?