ある日、お姫様になってしまった件について 53話 前回のお話
久しぶりに出た庭園でクロードと遭遇するアタナシア。
今日こそはお前を消すと言われ、魔力で攻撃されてしまいます。
しかし、自分でアタナシアにかけた保護魔法に遮られ、反対に顔に傷をつくるクロード。
それでも手を緩めないクロードに…？
ある日、お姫様になってしまった件について 54話 ネタバレ
何度も攻撃をくわえ、手からポタポタと血を流すクロード。
アタナシアは無傷です。
お前が消えることで、このわけのわからない苦しみも、顔を思い出す不快さも消えるはずだと言うクロード。
これは罰なのだろうか…？と思うアタナシア。
幼いころのクロードと過ごした優しい日々を思い出し、目に涙が浮かんできました。
こんな風には死にたくない…！
クロードが死ね！と言って魔力を全快にします。
アタナシアはパパの手では死にたくない!!と強く思ったときにピカッと強力な光に包まれました。
バラの花びらが巻き込まれ渦のように風が立ちます。
一瞬、目の前が花びらで覆いつくされるクロード。
次第に見えてくると、目の前で悲しそうに微笑むアタナシアが…。
バイバイ、パパと言って、次の瞬間、稲妻とともに消えてしまいました。
呆然と立ち尽くすクロード。
フィリックスとリリーが何ごとかと走ってきました。
どうされたんですか？と慌てています。
アタナシア様はどこへ…？
消えた…とクロード。
急に怒りがこみ上げるクロード。
こんなこと、あってはならない！
すぐに探して目の前につれてこい！とフィリックスに命令しました。
ルーカスと世界樹
大きな巨木を前に、ため息をつくルーカス。
おまえと俺の数百年のつきあいで、実のひとつくらい隠しておくべきじゃないのかと小言を言っています。
ここまで来て手ぶらで帰るわけにもいかないし…。
世界樹は何も反応しません。
しょうがないと手をかざすルーカス。
火のように燃え盛る光の渦を頭上に作ります。
残り物で我慢してやるよと言って、思いっきり世界樹にその炎をぶつけました。
その音はアタナシアのいたエメラルド宮にも響き渡るほどの大きな音でした。
最近、自然災害が全大陸で起きているらしいわよとメイドたちが噂しています。
ルーカスの仕業だとも知らずに…。
姫様が消えてからもう何週間も経つと、話すメイドたち。
元気でいるかしら…？と雷雨の激しい外を眺めていました。
消えたアタナシアはどこへ…？
その頃、アタナシアは、公立図書館から届いた手紙を読んでいました。
「記憶」に関する魔法書は置いていないという内容です。
そして高等魔法書が見られるのは、登録申告を終えた魔法使いしか見られないことも記されていました。
身分証明がいるのね…。
そこへ、ジェニットがこっそりお茶とケーキをもってきたと笑顔でやってきます。
さっと手紙を隠して、美味しそう!!と喜ぶアタナシア。
アタナシアは今、ジェニットの部屋にいました…。
ある日、お姫様になってしまった件について 54話 感想と考察
クロード!!いくら記憶がないからってひどすぎるー!!って思いませんでしたか？
死ねって言いましたよ？
あんなに可愛い女の子に。
実の娘じゃなくても普通は言えませんよね？
きっと魔法のせいだとはわかってはいますが、アタナシアがかわいそうでした。
しかも、目の前から消えるっていったい…？ですよね。
ルーカスが使っていた瞬間移動？がアタナシアもできるってことですよね？
ちょっと不思議な展開になってきました。
ルーカスはルーカスでまだ世界樹のところでもたもたしてたんですね。
アタナシアの一大事なのに、魔法ではそいうのわからないものなのでしょうか？
ちょっとクロードの、アタナシアへの非道さに読むのが辛い毎日ですが、きっと記憶を取り戻してくれるはず!!と希望をなくさない様に気持ちを強くもっていたいと思う今日この頃。
ジェニットの部屋にいたアタナシアですが、「記憶」に関する魔法書のことを調べているみたいでしたね？
ジェニットの部屋にいる経緯も気になりますが、アタナシアが前向きに何かをしようとしてくれたてら嬉しいです!!
