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「暴君の行方」37話〈ネタバレ〉ピッコマ独占掲載作品の内容や感想など

一見どこにでもいそうな惚れっぽい侯爵家のメイド「ジエン」。

 

しかし彼女の前世は【偉大で邪悪な王】だった。

 

前世で死んだ時に王を恨んでいた3人の女人の願いにより、「美しい容姿、優れた剣術、誰も愛することのない鋼の心」を奪われ、転生したのだった。

 

転生後のジエンの前には、男として生まれ変わった女人たちが次々と現れる!

 

廻り始めた運命の輪。

 

4人の悪縁は繰り返されてしまうのか…⁉︎

 

暴君の行方 37話〈ネタバレ

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「あ、そうそう俺の本名はカールリス・リクサーマン・フォン・ルディナート」

 

ジエンに伝えます。

 

「はいっカールリス・リクサーマン・フォン・ルディナート様」とビシッと答えるジエン。

 

「…今まで通りカールでいいって」

 

「いえカールリス・リクサーマン・フォン・ルディナート様」と棒読みのジエン。

 

「…」

 

馬車の中でも…

 

「ほんとにカールって呼んでいいんですか?」

 

「うん!」

 

「ホントのホントに?」

 

「うん」

 

「ホントのホントのホントに…」

 

「もうやめろ…!」とナセルが口を挟みました。

 

〈…いっそ最初から伝えておいた方が良かったのか?いや…そうすれば口もきいてもらえなかったはずだ〉と思うカール。

 

〈そうなると母親のことへの助言ももらえなかっただろうし〉

 

「うぅ…」と頭を抱えます。

 

馬車がガタンッと速度を落としました。

 

「わっ!ついに大公邸!」と食いつき気味のジエン。

 

「俺と同じ空間から早く出たいみたいだけど、門を通過しただけで、まだまだあるから」

 

呆れた様子のカール。

 

ガタンゴトンと馬車は進み…。

 

カールを出迎える母と侍女。

 

「…母上!」

 

馬車から降りるカール。

 

「カール…!」

 

抱きしめ合う2人。

 

馬車の中から様子を見ているナセルとジエン。

 

「母親と仲がいいんだな」とナセル。

 

「…」とジエン。

 

〈お母さんかぁ…〉と俯きます。

 

「髪の色はどうしたの?でもすてきだわ、あのお方に似ていなくても」

 

カールを見上げます。

 

「母上…」

 

侍女たちはその様子を見て涙を流していました。

 

〈五年間も顔を合わさずドアを挟んでしか会話をしていなかったお二人がついに…仲直りされた!〉

 

「あ、紹介するよ」

 

「まぁお客様?」

 

「俺に助言をくれた恩人なんだ」と母上に耳打ちするカール。

 

侍女たちも「聞いた?お坊ちゃまの恩人ですって」、「丁寧におもてなししなくちゃね!」と張り切ります。

 

馬車からひょこっと降りてくるジエンは、そのままベシャッと転んでしまいました。

 

「おうっ」

 

起き上がるジエンはすでに泣いておりボロボロの姿。

 

「グスッ」

 

「おい…泣いたのか…?」とカールが声を掛けます。

 

オロオロするジエン。

 

「こ…転んで泣いただけです」

 

〈すでに号泣済みって顔してるけど〉

 

「そ…そっか…」

 

「公子様とお母様のことで感動して泣いたわけじゃないです」

 

「お母さんのことを思い出して泣いたわけじゃ…」

 

ナセルとカールに背中をポンポンと叩かれるジエン。

 

「わかったって…」

 

〈こういうときはジエンをなだめる達人ヘカテが必要〉

 

侍女たちもその姿を見て…。

 

「哀れなお方…」

 

「親切にして差し上げましょう」と思っていました。

 

〈伯爵邸に続き大公邸でもジエンは情けをかけられるのであった〉

 

正装した美しいカールとナセル

 

大公邸の中でカールを待つジエン。

 

「城に行く準備はできたかジエン?」

 

正装に着替えたカールは光り輝くようでした。

 

「カールさんを見て気絶した人ってどれくらいいます?」とまじめに聞くジエン。

 

「ハハッそんな人いるわけないじゃん、貧血にはなっても」

 

〈薄汚い格好をしてたときもまぶしかったけど、ビシッとキメると破壊力半端ない〉

 

「もう支度がすんだのか」と髪の色が金髪に戻ったナセルもやってきます。

 

「すてきです公子様!」と拍手をするジエン。

 

一瞬固まって、真っ赤になるナセル。

 

「ジエンの口からあんな言葉が飛び出すとは」

 

後ろで侍女がナセルを見て噂話をしています。

 

「あのお方?」

 

「そうよ間違いないわ…」

 

「おいブス俺は?」と自分を指差すカール。

 

「えっ…」とジエン。

 

「えっ?」とカール。

 

〈毎日鏡見続けてるくせに今さらそんなこと聞く?〉

 

くるっと向きを変えて無視するジエン。

 

「おい待て!何か言えよ!?」

 

〈ジエンへの誤解と一緒に大公邸のメイドたちの恋心は育っていった〉

 

「やっぱそうよね?」

 

「きっとそうよ!」

 

コソコソ…。

 

カールのいとこの正体

 

大きくそびえ立つ立派なお城を見上げるジエン。

 

「…!」

 

「ここは…?」

 

「中央宮だ」

 

「何するとこですか?」

 

「皇帝陛下がいらっしゃるところだ」とナセル。

 

逃げだそうとしそうなジエンの両腕をカールとナセルがガシッと掴みます。

 

そのままズルズルと引きずられるジエン。

 

「あの…私行かないといけません?」

 

「うん」

 

「一人で観光してちゃダメですか?」

 

「ダメだ、何をやらかすかわからない」

 

「ぐすん…」

 

〈私は別に問題児じゃないんですって、問題児が私のところにやって来るんです…〉

 

〈あれ?通りすぎちゃったけどどこまで行くの?〉と庭を見つめるジエン。

 

〈うわ…大公邸の庭も広かったけど、ここはまるで迷路ね〉

 

「ここに座ってろ、連れて来るから」とカールがジエンを庭のベンチに座らせます。

 

「平民の私が座ってていいんですか?」

 

「俺たちしかいないし、あいつも何も言わないって…」

 

「あいつ?」

 

「俺のイトコのベル」

 

〈あ~あのときの「いとことじゃんけんして負けた」と言ってた例のいとこ!〉

 

〈でもなんで皇城でいとこに会うわけ?もしやベルって…いや…違うよね?〉

 

歩いていくカールの後ろ姿を見ているジエン。

 

「私ホントにここに座ってていいんですか?平民を処刑する絶好のタイミングだと思いません?」とナセルに聞きます。

 

「あいつが大丈夫だと言うんだから大丈夫だろう…」

 

カサッと背後から人の気配を感じて、ドキッとしているジエン。

 

立っている男の人を見てすぐに気づきます。

 

〈この人、三人目の女人だ!鋼の心を持つ三人目の!!〉

 

前世を思い出すジエン。

 

「私はあなたを愛しています」と女性にキスされる王。

 

〈冷たいキス、三人の中で唯一私を愛してるって言ってくれた人〉

 

〈だから心を選んだんだと思う、誰を愛すこともない鋼の心を〉

 

「おいベル!どこにいたんだよ?」とカールが戻ってきました。

 

「紹介する、俺のいとこのベル。本名はベルハルト」

 

スッとベルの肩に手をまわすカール。

 

「お察しの通り、つまんねー野郎さ」

 

〈ベルハルト!耳にタコができるほど聞いた名前〉

 

〈この私でも知らないわけない!〉

 

バッとその場に跪くナセルとジエン。

 

「帝国の未来の太陽ベルハルト様!」

 

「ベルハルト様」

 

ゴクッと唾を飲むジエン。

 

〈気づかれったっぽい〉

 

〈表情は変えなかったけど、目が合った瞬間からずっと私のこと見てる〉

 

〈結局、前世の因縁の仲が大集結してしまったのね…!!〉



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暴君の行方 感想+考察

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カールさんが大公の息子ってことで、ジエンの態度が急速にか変わったのは面白かったですね!

 

あんなに胡散臭い魔法使いだったのに、きちんと正装したらちゃんとお坊ちゃんでした。

 

ナセルの髪の色も金髪に戻ったし、良かったです。

 

でもジエンは本当に可愛いですよね~。

 

前世が偉大な王で暴君だったなんて思えないほどに…。

 

カールと母親の再会を見て号泣しちゃうし、似ても似つかないほど平凡で普通な女の子なのに…。

 

それでも因縁はやっぱり切れないものなんですね!

 

遂に3人目の女人の生まれ変わりに出会うことに!!

 

しかも皇族だっていう何ともジエンと身分差ありまくりの…。

 

冷たい瞳に整った顔立ちのベルハルト様もとっても素敵でした~!

 

目が合った瞬間、ジエンのことに気づいたのでしょうか?

 

続きが気になります!

 

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