暴君の行方 77話〈前回のお話〉
ヘカテたちに助けられて、助かったジエンたち。
パトリックおじさんの家に置いてある荷物と光の神器を取りに行きます。
箱の中には光の神器の他に、ヘカテに渡された石が赤く光っていて…⁉︎
manacomicsmania.hatenadiary.com
暴君の行方 78話〈ネタバレ〉
パトリックおじさんの家に、ベルハルトが現れます。
ヘカテに村人たちを殺さなくていいのかと尋ねます。
村に来てすぐに殺人予告をするベルハルトに恐ろしさを感じるジエン。
こんな人が国を治めて大丈夫だろうか?と心配になるレベルです。
ヘカテは計画のためには、逃亡者の村を利用しないといけないとフォローします。
村人を殺してもこの地は使えるとベルハルト。
そんなの盗賊がすることだとカールリスもベルハルトを諭します。
そもそも村人は犯罪者だし、皇族に危害を加えたと引かないベルハルト。
カールリスは俺が大丈夫だって言ってるし、ベルの評判がさがるだけだと言っても、証拠を隠滅すればいいと聞く耳を持ちません。
そうくるか⁉︎と衝撃を受けるジエン。
ベルハルトはヘカテにこの村人たちが歯向かってこない確信はあるのかと問います。
ヘカテの出生の秘密
ヘカテはこの村を作ったのは、実は自分の母親(性別不明)でおそらく異種族だったと話し始めました。
自分たちを産んですぐ亡くなったので詳しいことはわからないけど、魔気を払う力を使ってこの地に定住したと言います。
その後、パトリック一家がやってきます。
パトリック一家の子供たちはマナが使えなかったため、ヘカテの母がいなかったら生きていけず、それが大きな借りを作ったこと。
パトリックおじさんも大きく頷いています。
なら、ヘカテのお父さんはここの村人?とカールリス。
パトリックは違うといいます。
ヘカテの母親は数百年前からお腹に封印魔法をかけていたと言います。
そのせいで体が弱ってしまい、もうすぐ死ぬからと双子を託されたと。
何百年も封印した理由は?とカールリス。
自分を受胎させたものが産まれてきて、その者は誰よりも邪悪だからと説明があったとパトリック。
だから誰よりも心が綺麗な光の道を歩む子も一緒に産むのだと。
ヘカテを無言で見つめるカールリス。
誰よりも心が綺麗か…うん…。
カールリスを睨むヘカテ。
ナセルは母親の正体は明確だと言いました。
光の神の力である、予言と浄化の力を持つ天族。
数百年前に地球上から消えてしまった種族ですが、誰よりも邪悪なものを産んだとは…。
パトリックはジェラドのことだと言います。
ヘカテは子供の頃から母親と同じ力を覚醒させ、傷を癒やしてくれたけど、ジェラドは魔物を率いて攻撃するような子供だったと教えてくれました。
そして、ある日、光の司祭がやってきてヘカテとジェラドを連れて行ってしまったと。
ジエンはオーウェンのことだと思います。
ヘカテの母親からもうひとつある遺言の話を続けるパトリック。
お墓に一緒にペンダントを埋めて、いつか子供のひとりがこの村に戻ってきたら渡してほしいというものでした。
その「子供のひとり」はジェラドではないはず、とヘカテに取り入ろうとするパトリック。
この日のために俺はここで暮らしてたのかも‼︎と言うパトリックに、そんな遺言、忘れてたくせにと冷たいヘカテ。
兄弟揃って生意気な…‼︎と心の中で怒り心頭なパトリック。
それはどんなペンダントですか?とヘカテが聞きます。
くるみほどの大きさで、丸くて金の模様の真ん中に青い宝石がついてると説明するパトリック。
それを聞いてヘカテもナセルも「光のペンダント⁉︎」と驚きました。
光の神器は光の神殿か貴族が保管してるんじゃないの?とジエン。
「光のペンダント」だけ行方がわからなくなっていたと答えるヘカテ。
ベルハルトが口を挟みます。
「光のペンダント」は一度に限り、死人をも生き返らせる力を持っていると。
遠征中に役立つかもしれないと、パトリックに墓のある場所を聞きます。
しどろもどろになりながら場所を説明するパトリック。
案内するというパトリックに、全員で行くわけにはいかないとベルハルト。
ヴァレノール卿にパトリックと一緒に行くよう命令します。
あとひとり…とジエンを見るベルハルト。
あのメイドも連れて行けとジエンを指差しました。
どうして私なの⁉︎と驚くジエン。
ヴァレノール卿もひとりで行かせて欲しいと頼みますが、ダメだと言われます。
ナセルもカールリスもヘカテもジエンの代わりを申し出ますが、何故か却下されました。
この場所に残る人質も必要だとヘカテが指名され、ベルハルトの冷徹さに沈黙が流れます。
パトリックと墓に向かうジエンとヴァレノール卿
先頭のパトリックの後を追うジエンとヴァレノール卿。
ヴァレノール卿にどうしてカール兄様とナセル公子と一緒にいたのか問われます。
逃げる時に何故か一緒に…と答えるジエン。
カール兄様とナセル公子が一緒に行こうと言っても断れたはずだと厳しいヴァレノール卿。
私ひとりでは生き残れそうになくて…と言うと、怖い顔で睨まれてしまいます。
腰に入っている石をチラッと見ると、赤く光っていました。
やっぱり私を殺したいのはヴァレノール卿⁉︎と震えるジエン。
パトリックの声が響きます。
ここに墓があります!ペンダントはこの下です‼︎
その頃、残ったカールリスとバーリアは壊れた塀を魔法を使って元通りにしていました。
カールリスがふと、どうしてさっきベルが村人を殺すって言った時、止めなかったんだ?と聞きます。
バーリアなら止めると思っていたからでした。
それは…と振り返り、殿下の言う通りだから止めなかったと答えます。
ニコッと笑うバーリア…。
暴君の行方 78話 感想と考察
ヘカテの出生の秘密が明かされましたね‼︎
お母さんは天族と呼ばれる、まさに天使のような風貌の雰囲気でした。
ヘカテたちを数百年前から産まれないように封印していたってよっぽどですよね。
それでも産まれてしまった我が子…。
ひとりは邪悪な者で、ひとりは光のように穢れのない子。
同じ双子なのに、ふたりの歩む道は産まれた時から違っていたのですね…。
そして母親の遺体と共に埋まっている「光のペンダント」。
今後の話の展開に関わってきそうな予感がします。
ヴァレノール卿と一緒にパトリックおじさん兄様ついていくジエンですが、ヴァレノール卿のメイド差別、ひどくなってません?
ジエンはナセル様やカールさんと距離を置きたいのに、向こうから近寄ってくるんだから仕方ないと思うんですが…。
異常なまでの差別意識は見ていていい気分はしないですね…。
ヴァレノール卿がジエンに殺意を持ってるとは思えないのですが…?
やっぱり気になるのはバーリアですよね。
ベルハルトに感化されすぎてるんでしょうか?
それとも好きだからゆえの同調?
とにかく今は、パトリックおじさんが本当に墓に案内したのか?気になっています‼︎
manacomicsmania.hatenadiary.com