「黎明のアルカナ」の作品紹介
黎明のアルカナ/藤間麗
作者 藤間 麗
出版社 小学館
掲載誌 Cheese!
2009年から連載開始で、13巻で完結しています。
「黎明のアルカナ」の登場人物
ナカバ
セナン国の第一王女。
16歳で気が強く、真っ直ぐな性格。
セナンの王女ステーシャと、「刻のアルカナ」の力を持つ一族の赤髪の男性との間に産まれた。
血などの「赤い」色を見ると、「刻のアルカナ」の力が発揮される。
その際に緑色の眼が赤色に変わる。
激化するセナンとベルクートの平和条約の為に、人質同然でベルクートに嫁ぐ。
シーザ
ベルクート国の第二王子。
黒髪の青年。
カインとは腹違いの兄弟。
強引で我がままな性格で、結婚したナカバのことを赤髪ということで、蔑んでいる。
ロキ
ナカバの従者。
幼い頃からナカバを側で守ってきた。
亜人と呼ばれる種族で、頭には犬のような耳がある。
人間より身体能力が優れている。
ナカバに対する想いは誰よりも強い。
グラン
ベクトールの国王。
「アルカナ」の力を持つ一族を恐れ、根絶やしにした。
カイン
ベルクートの第一王子。
母親譲りの金髪で、幼い頃からシーザと比べられシーザに恨みを持っている。
ルイス
シーザの元恋人でカインの婚約者。
いまだシーザに好意を持っているが、シーザはナカバと結婚したため、カインとの婚約が決まった。
そのためにナカバを恨んでいる。
「黎明のアルカナ」のあらすじ
小さな島国、北のセナンと南のベルクートは200年に渡り、戦争をしていました。
その間、二国間で平和条約が交わされ、
王族同士の婚姻で戦火を収めようとしていましたが、平和が5年以上続いたことはありませんでした。
しかし、この二国には共通した差別感情がありました。
黒髪で産まれてきた者が王族貴族として君臨し、
赤や金、茶色の髪の者は平民の扱い、
半獣半人で獣の耳や尾を持つ者は亜人と呼ばれ奴隷の扱いをしていました。
亜人はその身体能力の高さから、戦火でも一番危険な前線を任されていました。
そして、この度、
また不毛な平和条約のために、
赤髪をもつセナンの第一王女ナカバは、
ベルクートの第一王子シーザのもとに嫁ぐことになりました。
敵対国への政略結婚のため、
ナカバはシーザを筆頭にベルクートの王族に蔑まれます。
しかし、ナカバはセナンでも同じような不当な扱いを受けていたため、
何も期待してはいなかったのでした。
可愛げのないナカバの態度に最初のころは憤りを感じていたシーザでしたが、
徐々に心を交わしていき…。
そんななかナカバの「アルカナ」の力が芽生え始めて。
ファンタジックな異世界ストーリー。
「黎明のアルナカ」を読んだ感想、新たな世界の始まりを感じる
このおすすめの少女漫画のストーリーは、
読めば読むほど「深い!」と唸ってしまいそうになります。
心が張り裂けそうなほど辛いシーンもあるのですが、
だからこそナカバとシーザの絆が深まり、
悲しいけれど、必要なシーンだったなぁと、
読み終わって感慨に浸れました。
簡単に言うと、
ドーンと落として、
いきなり上げる、みたいな?
テーマが結構重いのかな?と思います。
結局は人種差別みたいなもので、
身近にあるテーマですし、
その辺が読んでいて、
心が痛いなって思います。
ナカバが望む、差別のない、
みんなが平和で幸せに暮らせる世界。
現代に向けてのメッセージに聞こえるのは
私だけでしょうか?
藤間先生は、イラストレーターもされているようで、
絵がめちゃくちゃ綺麗ですよね。
漫画というか、芸術。
そこも好きなポイントです。
心揺さぶられるような漫画が読みたいかたには
かなりおすすめの少女漫画です。
藤間麗先生のほかの作品もおすすめです♪
manacomicsmania.hatenadiary.com
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