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「ある日、お姫様になってしまった件について」68話のネタバレ
『本当なんです！姫様！陛下がそうおっしゃられたんですから！』
ジェニットはああ言ったけど、信じていいものかどうか…。
そう思いつつも、宮に忍び込んでいるアタナシア。
期待してないのよ、この目で状況を確かめるだけ‼︎
最近は本当にアタナシアを探す騎士が強化されたようで、逃げ回るのも大変になっていました。
アルフィアス邸にいなかったら、すぐに見つかっていたでしょう。
透明化する魔法で城の中を歩いて回るアタナシア。
目の前に、フィリックスが現れました。
（あ、フィリックスだ！）
久しぶりに会えて喜ぶアタナシア。
こっそりついて行くことにします。
フィリックスは鈍いから気づかないはず…。
誰だ？
一瞬にして、フィリックスの剣がアタナシアの神をかすめました。
パラパラと落ちるアタナシアの金色の髪。
唖然として動けないアタナシア。
皇帝宮に立ち入るとは何者…。
フィリックスが振り返ります。
…。
姫…様…？
姫様⁉︎どうしてここに⁉︎
驚いたフィリックスは瞬時に剣をしまいます。
はっ⁉︎なんと無礼なことを…‼︎お怪我はないですか⁉︎
ブルブル震えるアタナシア。
パパには内緒にしてね、こっそり来たらから。
驚いて透明化の魔法は解けてしまっていました。
みんな元気かな？って見に来ただけだから…。
姫様を怖がらせないように、小さく座り込んだフィリックス。
陛下が姫様に会いたがっていますよ？
すぐに陛下に会いに行きましょう！
う、うん…。
久しぶりの再会
フィリックスが陛下に許可を取りに行きます。
陛下が謁見を許可されました。
行きましょう姫様。
（本当に大丈夫かな…）
ギュッと目を瞑ってドアが開くのを待ちます。
（最後に会ったときも、パパは私を殺したいと言ってた…）
クロードの誕生日の日の出来事を思い出し、胸がズキッとなるアタナシア。
ゆっくり目を開くと、長いテーブルの端にクロードが座っていました。
（距離感すごいな…）
お、お元気でしたか…？陛下。
（パパって呼ぶのは嫌だよね？）
フィリックスに外に出ていろと命じるクロード。
クロードの黒いオーラに、アタナシアも今すぐ出て行きたくなります。
陛下、お邪魔でなければ、この場で待機したいのですが…。
大丈夫だとアタナシアが言うので、その場を離れるフィリックス。
（死にそうになったら叫ぼう）
長い沈黙が2人の間に流れます。
最初に口を開いたのはクロードでした。
今まで、どこで何をしていたんだ？
緊張してカチコチのアナタシア。
自分が質問されているのを理解するまで時間がかかりました。
…？あちこち、歩き回ったり…。
どこら辺を？
気の向くまま、当てもなく…。
映像石を使ってお前を探したが、見つけらた者はいなかったが？
魔法を使ったから…。
どこに住んでたんだ？
旅人の旅館などに…。
お金は？
それは、魔…。
（偽造硬貨だとバレるとやばい？）
なんとか工面して…。
（なんか質問多くない⁉︎）
そうか、何も食べることができず、過ごしているのではと思っていたが、そうではなかったようだな。
げっそりしたクロードを見で、パパの方が痩せたと思うアタナシア。
（何も食べられてないみたい…）
（どうして、私を心配していたように振る舞うの？）
どうして、そんな風に質問するんですか…？
考えるクロード。
俺にもわからない。
お前を見ていると何故か不快感が現れる。
頭を押さえるクロード。
またしつこい頭痛が始まりました。
もう下がれ、住まいはエメラルド宮に…。
（パパの顔、真っ青だ…）
部屋の外にいるフィリックスを呼びに行く頭をアタナシア。
フィリックス、パパが…。
また？と驚くフィリックス。
陛下のことは任せてくださいとアタナシアを落ち着かせます。
先にエメラルド宮に戻っていてください。
陛下、大丈夫ですか？と支えるフィリックス。
あれを…呼んでくれ、アルフィアスの…。
マグリタ嬢ですか？
ドアの外でそれを聞いていたアタナシア…。
「ある日、お姫様になってしまった件について」68話の感想と考察
やっぱりパパのそばに帰りたいですよね！
アタナシアが可哀想すぎます…。
でも、普段、ぼんやりしてるのかと思っていたフィリックスが、割と俊敏でビックリしました。
ちょっとかっこよかったけど、姫様はビックリですよね。
そんなアクシデントがあったから、フィリックスに宮に居ることがバレてしまったアタナシア。
早速、クロードに会う運びになりますが、やっぱり距離のある2人。
でも、謎の不快感に頭痛って、そりゃアタナシアを側に置いておくのが嫌になりますよね？
それなのに、探すように命じたクロード。
魔法のせいとはいえ、過去に何があったのか益々気になります。
そして、マグリタ嬢を呼んでこいとパパが言うのを聞いてしまったアタナシア。
きっとショック受けてますよね…。
安定剤の役割なんだけど、どちらにしても、アタナシアもジェニットも何だか可哀想ですね…。
