「暴君の行方」101話のあらすじやネタバレなど
ジエンを心配する2人
私が魔王の生まれ変りじゃないってわかってもらえたんじゃなかったの!?
驚くジエン。
神殿には沢山の予言があるので、ジエンが魔王の生まれ変りではないという予言を見つけられていないようです…。
とにかく今は一刻を争います。噂も広まっていますので、予言を見つけだしたとしても、恐怖に捉われた人たちが襲ってくる可能性もあります。
そうなってしまうと、グレント侯爵も、ルディナート大公もあなたを守ることはできないでしょう。
そういうことならうちに来る前に魔塔に寄ってから通信機で連絡すればいい。
振り返えるジエン。
そこにはカールリスとナセルが立っていました。
カールさん!公子様!!
カールリスが防音魔法を使っているようです。
ヘカテはカールリスとナセルを巻き込みたくないと言いました。
万が一に備え、僕とジエンだけでここを離れます。
予言の書を見つけるまで待ってもらうことはできないのか?とナセル。
色んな噂が飛び交って、事態はもっと深刻になるだろうと言うヘカテ。
それに、皇太子殿下がすでにジエンを疑っているようです。
ベルが?理由もなくそんなことをするような奴じゃないぞ?とカールリス。
理由は…心当たりはありますが、解決できる内容でもありませんので、お話することは出来ません。
チラッとジエンを見るヘカテ。
(前世が絡んでるもんね…)
ポリポリと頬をかくジエン。
(皇太子が前世を覚えているかどうかはわからないけど、私への態度がおかしいのは確かだしね…)
(そういえば、なんか皇太子がやってることって誰かに似てる気するんだけど、誰だっけ…?)
ジエンを助けられるのはヘカテだけ?
とにかく、ジエンが魔王の生まれ変りではないと証明されるまで、安全な場所に隔離しなくてはいけません。これは僕にしかできないことです。
その理由は?とナセル。
メラメラとなぜか目に炎を宿しています。
ジエンは自分が振ったにもかかわらず、ナセルが誰かに利用されそうで気が気でありません。
僕はジエンと幼馴染ですし、僕の生まれの村は逃亡者の村のため、家族もおらず誰にも迷惑がかかりません。
ナセルやカールリスだと、故郷や家族に迷惑がかかってしまうことが懸念されます。
ジエンは帝国を敵に回すということが、どういうことなのか理解しました。
(でもヘカテは大丈夫なのかな?司祭をやめさせられたりするんじゃないの?このままヘカテに甘えてもいいの?)
ジエンは悩みます。
(もしヘカテが私と同じ状況になったら、私も絶対に手を差し伸べるし、何よりも生きていたい!)
ジエンは、たかがメイドだけど、前世の記憶が戻ってくるごとに自分は前世とはまったく別人だとハッキリしてきていました。
(私がもし亡くなって、誰かに生まれ変っても、たとえ「魂」が一緒だとしても、まったく別の人生を歩んでいく。)
それは今のジエンの人生ではないということです。
2人にさよならしたジエン
では、お2人は何も知らないということでお願いしますね。
カールリスとナセルにそう言うヘカテ。
ただ、本当はお話するべきではなかったのですが、カール様にお願いしたいことがあります。
えっ?俺に?
今日は僕とジエンは観光にここへ来たということにしてください。お2人に迷惑がかからないようにしたいので。
それから、ジエンの大きな荷物ですが、人目についてしまうのでカール様の魔法で指定する場所まで移動させていただけませんか?
それくらい任せてくれ!他にも何かあれば俺にできることならなんでもする。
真剣な顔のカールリス。
ジエン、行きましょう!
次にいつ会えるかわかりませんが、お元気で!
カールに感謝を伝えるジエン。でも、ナセルには別れを言うことが出来ませんでした。
(公子様にはもうバルコニーでお別れしたから、これ以上、顔を見ると辛くなるだけ…)
そのまま門を出ていくジエンとヘカテ。
ジエン、あなたの好きなところへ行きましょう、遠征で頑張ったご褒美です。
いいの?
2人の背中を見送るカールリスとナセル。
(ジエン、最後まで僕の顔を見てくれなかった…。)
落ち込んでいるなせるの肩をポンと優しくたたくカールリス…。
「暴君の行方」101話の感想と考察
ジエンはヘカテと逃げることになって、どんな気持ちでいるのでしょうね?
自分の前世の行いと、今の自分の人生はまったく違うとわかっていても、前世で繋がりのある人たちとの記憶を思い出してしまったら、平常心ではいられないですよね。
それなのに、カールさんもナセル公子もジエンにとっても優しくて、もう前世なんてどうでもいいじゃない!と思ってしまったりもします。
とにかく今は、バーリアの思惑でジエンの命が危ない状況ですので、ヘカテと愛の逃避行?をしていただいて、早く安全な場所に身を隠して欲しいです。
皇太子はきっと、自分の手でジエンを消すことはできないでしょう。だって憎悪の裏に「愛」がありますからね。
怖いのはバーリアです。ちょっと狂気に満ちてきています。ベルハルトでさえ、彼女を止められないのではないでしょうか?
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