「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」48話のネタバレ
再び現れたユリエルとシステムウィンドウ
このゲームの中に落ちてしまってから、エルドリアの中にあった1つの疑問。
それは、このストーリの主人公ではない私がどうすれば生き残れるのかということ。
ゲームウィンドウのヒントがあって、今まではいくつかのルートを変更することができたけれど、結局は決まりごとのようにストーリーは進んでしまう。
死なずにすむのなら、このまま皇女として生きてもいいのだけれど…。
でも、このゲームのエンディングの中に私の死が必ずあることだとしたら?
皇女になってから、私には権力という名の力が初めからあった。
私になる前の皇女がその権力で他人を弄び、踏みにじり、破壊し、恐怖の対象となって相手の命を奪ってしまうことのできる力。
私がしていたのは、人殺しに他ならない。
だから、城からユリエルを追放した。
ゲームの主人公と関わるのをやめたら、ゲームが止まることを期待して。
しかし、結局、私はこのゲームから抜け出すことは出来ないようだ…。
唯一、残った選択肢は…。
プレイヤーである「ユリエル」の死だけだということ。
笑顔でエルドリアに挨拶をするユリエル。
お誕生日おめでとうございます、姫様。
ピロン。
【2番目の皇女】
〈「アルケン・ドミナート」の助けを借りて皇城へと戻ることができました〉
〈このチャンスを利用して エルドリア皇女を没落させることが できるかもしれません〉
〔現在の進行率〕
〈エルドリア・ビオッテ・セシリア 皇女の没落達成値:0%〉
ユリエルが戻ってきてしまった…。
とんでもないシステムウィンドウと共に…。
ユリエルの告白
陛下とエルドリアに挨拶をするユリエル。
皇宮から追放されたものがどうしてここにいるのかしら?とエルドリア。
追放された身で、この宴に来るのは罪なこととは知っていましたが、母の遺品を取り戻すためには仕方なかったのです、お許しください。
母の遺品?
先代の皇帝陛下が私の母に授けて、それを母が私に遺品として残したものです。
何の話をしているのだ?と陛下。
陛下の乳母であった私の母は、皇家の血筋である子を宿しましたが、それを知って激怒した太后様が、私の母を追放してしまったのです。
私は母や父の跡が残る皇城のことがいつも気になって過ごしていました。
そして、侍女として宮に入り、それだけ満足していたのですが…。
うつむいて悲しそうな表情をするユリエル。
その事実を知った姫様は、絶対に認めることはできないと言って、母の遺品を奪ってしまわれたのです。
そして無理やり私を虐げ、城の外へ追放されました。
涙をハラハラと流すユリエル。
その話は本当なのか?と陛下。
事実でございます。
証拠は、私の母の遺品でもあり失われた皇家の宝物でもある「血の首飾り」を今、姫様がつけているからです。
ピロン!
〈達成値が上がりました 〔没落達成値:10%〕〉
ユリエルが皇女である証明
証明してみせよ!と陛下が剣を用意させました。
ユリエルはその短剣で自分の指先を切ります。
ポタポタと雫のように落ちる血を、エルドリアのつけていた首飾りに垂らしました。
パアアと輝く首飾り。
うっと苦しそうにアルケンにもたれかかるユリエル。
ロビリア…本当にロビアリの娘なのか…?
驚きを隠せない陛下。
その通りでございます、陛下。
まっすぐ陛下を見て答えるユリエル。
ピロン!
〈達成値が上がりました 〔没落達成値:20%〕〉
(一体これは何の茶番なの…?)
(ユリエルが先代皇帝の娘なんて…)
(ユリエルが皇女なら、私は?死を免れない悪役ということ?)
まわりがザワザワしだしました。
〈達成値が上がりました 〔没落達成値:30%〕〉
皇女が2人なら継承序列はどうなるんだ?
皇女様が首飾りを奪っていたなんて…。
自分以外の皇女ができるのを阻止したかったんだろう…。
〈達成値が上がりました 〔没落達成値:50%〕〉
アルケン様のお力添えがあって、このように真実を明らかにすることができましたとユリエル。
アルケンはとんでもないとユリエルを支えています。
そしてどこかに合図を送りました。
《今だ》
合図を送られた男が後ろ手に隠していた剣をぐっと握り頷きました。
近くに置いてあった黒い袋を切ります。
すると中から白い粉が流れ出てきました。
あ、重みに耐えれず破けてしまったようですね、すぐに片付けますと男。
唖然とするエルドリア。
まわりがヒソヒソと話しています。
あれってもしかして…?
贈り物の中に白い粉なんて…。
〈達成値が上がりました 〔没落達成値:60%〕〉
あれは麻薬ではないでしょうか?
(一体いつまで私はこのクソみたいな皇女に命を抵当にとられたままでいないといけないのだろうか…)
ピロン!
〈達成値が上がりました 〔没落達成値:70%〕〉
エルドリアの没落
陛下、まだ他にもお伝えしたことがありますとアルケン。
アルケンはエルドリアが幼い少年を買い集めているという噂の話を始めました。
姫様が買い集めた少年を年を越す前に全員殺しているという噂を…。
ここまでなら姫様の悪趣味ということで済むかもしれませんが、実際はどうでしょう。
冷たくなった死体に悪魔ですら目を背けるような行為をしているのではありませんか…?
吐き気がしてくるエルドリア。
(皇女の体の中にこれ以上いたくない…!!)
ピロン!
〈達成値が上がりました 〔没落達成値:90%〕〉
姫様と言って、エクロットが背後からエルドリアを支えました。
狼狽した様子でエクロットを見上げるエルドリア。
…エクロット、私は…。
その様子に怒りを覚えるエクロット。
アルケンとユリエルを睨みます。
よくも…!
その時、部屋のドアから人が入ってきました。
バタン!
ロビアが腹を押さえて、エッセンに支えられながら入ってきます。
そのもの達の言葉を信用してはなりません、陛下!
ロビアが苦しそうに言いました…。
「逆ハーレムゲームの中に落ちたようです」48話の感想と考察
再びユリエルが舞い戻ってきましたね!
やっぱりあのまま追放で終わりというわけにはいかないですよね…。
なんか、色んなネタを引っ提げてエルドリアを潰しにかかってる感満載でした。
ユリエルが皇女だった場合、本当にエルドリアは没落させられるかもしれませんよね…。
でも今回でセスが裏切り者だということが決定的になりましたね。
どういう理由でエルドリアを陥れようとしているのか、理由が気になるところです。
きっとユリエルの自作自演であるとは思いますが、色々準備万端整えているので油断はできません。
そして、エクロットにロビアとエッセンがどんな風に関わってくるのか気になりますよね…。
エクロットは姫様を裏切ることはないと思います。
ただ、ロビアとエッセンの意外な組み合わせがちょっと不思議ですよね?
ロビアがお腹を押さえて苦しそうな表情なのも気になります!!