
78話でついに多聞がうたげに告白——そして79話で、まさかの「お断り」。
あれだけ多聞くんのことが好きだったうたげが、どうして告白を断ってしまったのか?
「ポンコツすぎる」「なんで断るの!?」と思った方、多いのではないでしょうか。
でも実は、うたげの行動にはオタク女子ならではのリアルな心理メカニズムが働いていると思っています。
この記事では、うたげが告白を断った本当の理由を、心理面から徹底的に考察してみます。
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📌 この記事でわかること
- うたげが告白を断った直接的な理由
- 「崇拝」が「恋愛感情」を封印してしまうオタク心理の正体
- 多聞の打たれ強さと「あきらめない」宣言の意味
- 今後うたげと多聞はどうなるのか
※78〜81話のネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
【おさらい】78〜79話で何が起きた?
まず、告白〜断りまでの流れを簡単に整理しておきます。
78話では、年が明けた元日にうたげの元へ「あけましておめでとう」のメッセージが届きます。送り主はもちろん多聞くん。そのまま初詣に誘われ、多聞の自宅へ移動した2人。その場で多聞はついに「木下さんにする話って、実はX-ReaLの事じゃなくて…」と正座しながら、震える肩で気持ちを打ち明けます。
79話では、その告白に対してうたげが断ります。「アイドルの福原多聞くんを応援するって決めたから」——それがうたげの出した答えでした。
両想いだとわかっているのに、なぜうたげはこんな答えを出してしまったのでしょうか。
うたげが告白を断った理由①「崇拝」が「恋愛感情」を上書きした
うたげは多聞くんのことが好きです。それは間違いありません。
でも、紅白歌決戦を経てから、うたげの中の多聞くんは「好きな人」ではなく「神」になってしまっていました。
紅白での多聞くんのパフォーマンスを見て、「尊みが天元突破した」うたげ。初詣でも思わず多聞くんに向かって2回手を叩いてお辞儀し、「多聞神への初詣です」と言ってしまうほどです。
これは笑えるシーンですが、同時にうたげの恋愛感情にとって非常にまずい状態でもあります。
人は「神」や「絶対的な存在」を恋愛対象として見ることができません。崇拝の感情と恋愛の感情は、同じ人に対して共存しにくいのです。多聞くんが「アイドルとして完璧すぎる」ことが、うたげの中でリアルな恋愛感情を遠ざけてしまいました。
うたげが告白を断った理由②「ファン」という立場を守ろうとした
うたげはある時点で、心の中に線引きをしていました。
「アイドルの福原多聞くんを応援する」ファンとしての立場を守る。
これは一種の自己防衛です。
なぜなら、ハウスキーパーのバイトで多聞くんの「素の顔」に触れるうちに、うたげは恋愛感情が芽生えていることに気づいていました。でもその感情は「ファン」の立場を超えてしまうものだから、「リアコはいけない」と自分に言い聞かせてきた。
多聞くんが紅白で輝くほど、「この人はアイドル・福原多聞であって、リアルな恋愛対象じゃない」という気持ちが強化されていったのだと思います。
つまりうたげは、告白を断ったというより「ファン」という安全な場所から出られなかったのです。
うたげが告白を断った理由③自分が「ふさわしくない」と感じていた
80話で印象的なのは、うたげが「これで終わったんだ わたしの恋と 多聞くんの恋は まじわることなく 夢のまま——」と考えるシーンです。
ここに、もう一つの本音が見えます。
うたげは多聞くんに告白されたことを「夢みたい」と感じていました。つまり、多聞くんと付き合うことが「夢」=現実には起こり得ないことだと思っていたのです。
完璧なアイドルの多聞くんと、ごく普通のハウスキーパーアルバイトのうたげ。自分には釣り合わないという感覚が、告白を断ることへの心理的なハードルを下げてしまった可能性があります。
「どうせ私じゃダメ」という自己評価の低さも、うたげがあの場で「ノー」と言えた理由の一つではないでしょうか。
「多聞教」の本質——崇拝と恋愛の間で揺れるオタク女子のリアル
うたげの行動は、推しへの「リアコ」に苦しんだことがあるオタク女子なら、痛いほど共感できる心理だと思います。
推しのことが好きすぎて「神」になってしまい、「自分ごときが恋愛対象として見てはいけない」と感じる——これはアイドルのファンには珍しくない感情です。
うたげは「多聞教の信徒」として多聞くんを崇拝する立場に自分を置くことで、「恋をしてはいけない」という禁止を自分に課していました。その枷は、多聞くんがアイドルとして輝けば輝くほど、強く締まっていったのです。
これは「ポンコツ」というより、深く推しを愛してしまったゆえの切なくリアルな葛藤です。
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多聞くんの「あきらめない」が希望の光
告白を断られた後の多聞くんの行動にも注目です。
80話で多聞くんは、バイトに来たうたげに対して「今まで通りで大丈夫だから」と言いながら、「しっかりしたら、チャンスありそうかな」とも言いました。
断られてなお、多聞くんはあきらめていない。
F/ACEの中で桜利との軋轢を乗り越えてきた多聞くんが、「好きなものだけはあきらめたくない」という姿勢でうたげに向き合おうとしている——これは多聞くんの大きな成長です。
唐揚げを作り始めたのも、「一人前になる」という具体的な行動を通じて、うたげに向き合える自分になろうとしているからではないでしょうか。
今後のうたげと多聞の展開予想
うたげの中の「多聞教」と「一人の女の子としての気持ち」の戦いは、これからが本番です。
81話では、倫太郎とのオタ活を通じて「大切な居場所」を再認識したうたげ。推し活を通じて見えてきた自分の気持ちが、これから「アイドルのファン」という枠を超えていくきっかけになるかもしれません。
多聞くんが「一人前」になったとき——それはアイドルとしてではなく、うたげの前で「ひとりの人間」として向き合えるようになったときかもしれません。
そのとき、うたげはどんな答えを出すのか。今から楽しみです。
まとめ
うたげが多聞の告白を断った理由を整理すると——
- 紅白を経て多聞くんが「崇拝の対象=神」になってしまった
- 「ファン」という立場に自分を縛り付けることで、恋愛感情から距離を置こうとした
- 「自分には釣り合わない」という自己評価の低さもあった
「ポンコツ」に見えるうたげの行動は、実はオタク女子のリアルな心理が丁寧に描かれた結果です。師走ゆき先生の、キャラクターの感情を丁寧に掘り下げる筆力を改めて感じました。
多聞くんはあきらめていない。うたげの心はじわじわと動いている。これからの2人の距離がどう縮まるのか、目が離せません。