「運命の人に出会う話」最新話6話〈前編〉のネタバレ
優貴の自覚
伊織のことが好きだと自覚した優貴。
そう思ってしまうと、毎日いてもたってもいられません。
どうにかして毎日会いたいと思ってしまいます。
歯医者に行って会うことはできますが、それだけでは足りません。
早苗が泊まりに来たので、恋バナで盛り上がる2人。
なんか、めちゃくちゃ恋してない?と早苗。
うん、と頷く優貴。
そっか、まさか初恋を超えてしまうとは、伊織くんかっこいいもんね~。
でもさ、前に言ってなかったっけ?好きになったら壊れる関係かもって?
…うん。
どうするの?何もできないんじゃない?駆け引きとかしちゃうの?
…ううん、駆け引きなんて通用しないと思うから、普通に頑張る。
やっとできた好きな人だし、まっすぐに向かっていくだけかな…。
さすが、弁当の女だね。
いや、さすがにやりすぎないようにするね…笑
(きっと伊織くんは、ダメだったとしても避けたりせずに、ちゃんと納得のいく答えをくれる気がするから…)
じゃあさ、花火とか誘っちゃえば?夏だし。
いいね!さすがに2人は無理かもだけど…。
何か行動したい優貴
次の歯医者の治療日。
山か海?と顔をしかめる伊織。
はい、行きませんか?プールでもいいですけど…。
うーん、どっちもパスかな…。
どうして!?
人ごみが嫌いだし、外暑いから。
(ガーン、こういう人だった…)
ヒロでも誘ったら?あいつ、そういうの好きそう。
はい、それはそうなんですけど…、でも!!
相馬くん!と伊織狙いの女医が入ってきました。
仕事中に私語はダメよ。
…すみません。
こんにちはと優貴に挨拶する女医。
院長が呼んでるから、行ってきてと伊織に言います。
はい、じゃあここお願いします。
(ええー!!)
前の痛かった治療を思い出し、あからさまに怯える優貴。
ちょっと、そんなに嫌がらないでよ、失礼ね。
だって、あの時、ほんとに痛かったんですから…。
その後からは痛くなかったでしょ?
それはそうですけどー。
なに、その疑惑の目は?
だってー。
なんだか、ちょっと仲良し?な優貴と女医。
それよりも、あなた、さっき相馬くんを誘ってたでしょ?
聞いてたんですか!?
聞こえただけよ、同志として忠告しておくわ。
同志!?
確かに、相馬くんはああ見えて真面目な人だし、ここに来る相馬くん目当てのコとも関わりはないみたいだけど、今までで、ひとりだけ様子が違うコがいたの。
綺麗なコだったわ、きっとあれはワケありの関係ね。
え?
相馬くんは「アイリ」ってそのコを名前で呼んでたし…。
それを聞いて、明らかに落ち込む優貴。
帰り道、ヒロが前に言ってたことを思い出します。
〈伊織さん、めっちゃ可愛いコと親しげに歩いてたからね。〉
伊織に女性の影!?
トボトボと歩く優貴。
(「アイリ」さん、元カノとかかな…それとも想い人とか…?)
知りたいけど、知りたくない、複雑な気分です。
その時、スマホがメールの着信を知らせました。
伊織からでした。
[さっきの続き]
[でも!!…なに?]
苦し紛れに言った、「でも!!」に食いついてきてくれたようです。
(これは、まさかのチャンス到来!?)
何か遊んでくれる殺し文句がないか必死に探す優貴。
[夏の思い出作りたくないですか?]
それからしばらく伊織から返信はありません。
(あ~やっぱりダメだったか…)
そう思った時。
[瀬野は?]
(あ…あのこと、言った方がいいよね…でも何て言えば…)
今度は、伊織が返信を待つ番です。
いっこうに返ってこない画面を見て、ため息をつく伊織。
[メール、打つのめんどくさい]
[夕方になるけど、バイト終わったら飯でも行く?]
えっ?
(もちろん行く!!)
優貴にチャンス到来!?
伊織のバイトが終わるまで、うきうきしながら待つ優貴。
約束時間になり、落ち合います。
何食いたい?
私はなんでもいけます!伊織くんは何かありますか?
んー、じゃあ梶(かじ)のとこでも行くか!
えっ?カジ?
クラブに一緒に来てたやつ、覚えてないかな?アイツの店なんだ。
ああ!!
思い出した優貴。
お店の到着します。
あ、あの時のコ!久しぶりだね!と梶。
優貴も挨拶します。
早苗ちゃん元気?この店のオープンで忙しくてさ、俺のこと忘れないでって伝えといて!
はい!
ご飯を頼んで雑談する2人。
で、瀬野とはどうなったんだ?
あ、えっと…。
付き合おうって言われたけど、断ったとだけ言う優貴。
ほかに好きな人がいると言ったことは、言い出せません。
そっか。
それ以上何も聞いてこない伊織。
え、それだけ?
うん?まあ、そんな感じなのかなって、それで、海とか山ってことは他に誰か紹介して欲しいってことなんだろ?
(完全に誤解してるー!!)
慌てて否定する優貴。
紹介とはもういいんです!自分で何とかするので!
ただ、本当に何か楽しいことがしたいなって思っただけで…。
なんだ、本当にだたの思い出つくりなのか…。
(こんなことなら「2人」でって言えば良かった?)
でも、それはやりすぎだと考えを改めます。
すると、ため息をつきながらスマホの画面を見だす伊織。
(こ、これは…退屈ってこと!?)
自分の興味がないからだと、悪い方に取ってしまいます。
(もういい、仕方ない!!)
すみません!生ひとつ!
お酒の力を借りて、聞きたいことを聞くという作戦に方向転換です。
おいおい、飲んで大丈夫か?
大丈夫です!迷惑は絶対にかけませんから!
いや、まあ、好きにしてくれていいけど…。
(答えによっては、諦めないといけないかもだけど、「アイリ」さんが誰なのか…聞く!!)
ビールを一気に飲んで、ダンッと机に置くきます。
あの!!
お、あったわ!
同時でした。
えっ?
スマホの画面を優貴に見せる伊織。
そこには花火大会の開催の情報が載っていました。
今からでも行くか?梶に車借りれば間に合うから。
優貴の顔が嬉しさで輝きます。
(…花火!!)
「運命の人に出会う話」最新話6話〈前編〉の感想と考察
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優貴ちゃんのまっすぐで飾らないところ好きです。
へたに駆け引きしても、伊織さんにはすぐに見破られると自分のことをわかっているのも、好感もてますよね。
きっと、そういうところも、瀬野くんは好きになったと思うんですよ。
伊織だって、絶対にそういう女の子は嫌いじゃないはず。
ただ、「アイリ」って人が伊織とどういう関係かは、気になるところですよね。
まだまだ、伊織サイドの情報がほとんど語られないので、手探り状態なのは優貴も読者も同じようです…笑
でも、優貴ちゃんの、ちゃんと行動をするってところは見習いたいですね。
待ってるだけじゃなくて、自分から色々考えて頑張るって、なかなかできることじゃないですよ。
まだまだお話は序盤ですし、瀬野くんだってあの登場で終わりってことはないと思いますので、どんな風に話が展開していくのか、益々気になるところです。
ネタバレでは書いていませんが、ヒロくんと瀬野くん話しているシーンもあって、伊織さんがどんな人か探ろうとしていました。
複雑に絡んでいく、三角関係に突入でしょうか?