涙雨とセレナーデ/河内遥
作者 河内 遥
出版社 講談社
掲載誌 Kiss
2019年11月現在、5巻まで発売されています。
EKiss掲載「涙雨とセレナーデ」の登場人物
片桐 陽菜(かたぎり ひな)
幼い時に大きな屋敷で男の子と会うゆめを度々見る陽菜。
その記憶は本当に幼い時にタイムスリップした時の記憶だった!
高校生になった陽菜は今時の快活な普通の女の子。
憧れの先輩のいる剣道部に入ったりと充実した毎日を送っていたが、ある日唐突に明治40年に再びタイムスリップする。
本郷 孝章(ほんごう たかあき)
本郷貿易の御曹司。
正妻の子である兄・久尚(ひさなお)は身体が弱く父親から見切りをつけられた為、腹違いの弟である孝章が、跡取りとして本郷家で育てられる。
義理母には疎まれていたが、兄はとても優しく、孝章は久尚様と呼び慕っていた。
兄が病気で亡くなったあと、兄が結ぶ筈だった北峯家との婚約を孝章が受けることになる。
実は孝章は昔自宅庭であった女の子のことを想っていて、それが北峯家のヒナだと思っているが、見合いの席で拒絶した態度を取られている。
北峯 雛子(きたみね ひなこ)
陽菜と瓜二つの顔をした北峯伯爵家の末娘。
家に時折出入りしている書生に秘かに想いを寄せているが、没落していく北峯家のために本郷家との婚約を余儀なくされている。
孝章とは見合いの席が初対面で、それ以降、顔を合わすことを拒んでいる。
武虎(たけとら)
書生。
雛子の家庭教師である民俗学研究の山城先生に付き添うカバン持ちの名目で、北峯家に出入りしている。
タイムスリップに関わっている「首飾り」の所在を知る人物。
池端 貞光(いけはた さだみつ)
孝章の友人で子爵家の五男坊。
本郷家のことを孝章以上に知っており、孝章の行く末を案じている。
陽菜の首飾りを持ち出し、なくしてしまう。
「涙雨とセレナーデ」のあらすじ
陽菜には繰り返し見る夢がありました。
幼い自分と知らない男の子が一緒に雨宿りをする夢。
その夢を見た朝は、きまって雨が降っていました。
その日はいつものように学校に行き、友達とバカなことを言い合い、普通に音楽の授業を受けていました。
急に光に包まれていき、次に陽菜が目を覚ました先は夢で見るあの光景だったのです。
気を失って倒れている陽菜を孝章が見つけ呼びかけます。
目を覚ました陽菜に孝章は雛子様と呼びかけ、彼女の家だというお屋敷に送り届けます。
そこに居たのは陽菜にそっくりな雛子がいました。
とりあえず雛子の部屋で事の整理をしていくうちに、自分は明治40年にタイムスリップしていることがわかり、幼い時の夢でみた内容も本当にタイムスリップしていたことがわかるのです。
タイムスリップする条件に「曽祖母からもらった首飾り」が、関係しているのではないかと思った陽菜は、現代に戻る為に雛子の協力を仰ぐのでした。
実は孝章の屋敷の庭で、首飾りをなくしてしまっていたのです。
タイムスリップの鍵となる「首飾り」は陽菜が知らぬところで、次々と人手に渡り、その首飾りを追いかけるうちに、陽菜も孝章もお互いこそが想い人である事に気がついていきます。
数奇な運命に翻弄される2人を中心に繰り広げるられる、タイムスリップラブストーリーです。
涙雨とセレナーデを読んだ感想
そんなに期待して読み始めたわけではないのですが、意外にもどんどん引き込まれていきました。
読み手の予想をうまいこと裏切っていくので、ハラハラドキドキが止まりませんでした。
もっとこう、しっとりとした穏やかなラブストーリーなのかな?と思いながら読んだので、全然違うストーリー展開に愕然として、「これは面白い!!」と小躍りしてしまいました。
タイムスリップには「首飾り」が必要だとわかっているのですが、陽菜の元にいっこうに戻ってこないうえに、次から次へと危険な状況に追い込まれていくんですよ!
それなのに、陽菜はすごく逞ましいのです。
1巻のタイムスリップ前の高校生の陽菜とはまるで別人です。
まだまだ色々な伏線が散りばめられていますので、続きが出るのが楽しみです。
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