「暴君の行方」94話ネタバレ
カールリスからまさかの告白!?
男の挨拶をしてしまったジエン。
（まさか、前世の私が無意識に…？）
王の姿が思い出されました。
ゾクッとするジエン。
カールリスを見ます。
（同じ顔なのに、カールさんの表情は優しい…）
ジエン、グレント侯爵はうちとも相性がいいよ。
そこで、ひとつ提案があるんだ…。
カールさん。
カールリスの言葉を遮るジエン。
101人目の彼女になってほしいという提案でしたらお断りします。
ニッコリ微笑むジエン。
優雅な音楽が会場に流れています。
少しの沈黙が続いたのち、カールリスはプッと噴出してしまいました。
アハハハッハ!!
さすがだな！ジエン、思ってもみない反応だよ！
内心、心臓がバクバクだったジエンは、思い違いだったとほっとします。
（カールさんは前世の誓いから解放されたんだから、私を好きになるはずないもんね）
だったら…とジエンの髪に手を伸ばすカールリス。
さらっとジエンの髪が流れます。
それなら、俺の婚約者になって欲しいと言ったら？
ジエンの髪にくちづけをします。
本気だよ。
えっ!?
遠征のときに、もう死ぬって思ったときに、もっと大きな価値のある存在になりたいと思ったんだ。
自由に生きることが好きだったのに、虚しく思ってしまった。
誰かひとりのためだけに生き、その一人の記憶だけに残りたいと。
この世には星の数ほど女はいるけど、そのひとりがジエンだったらいいなって…。
（どうして？カールさんが私を…？）
だからジエン、本気なんだ。
今までみたいな軽い気持ちじゃない。
（こんなこと、おかしい…）
ナセルVSカールリス!?
え…でも…あの…。
動揺するジエン。
まあ、俺の気持ちはそうだってことだからとクスっと笑うカールリス。
邪魔者が来たようだ！とその場を離れようとするカールリス。
ジエンの後ろから、ナセルがやってきます。
ジエン、遅くなってごめん！
メイドたちが、誰かの差し金でなかなか話してくれなくて…。
？
なんのことかわからないジエン。
〈ナセルのカールリスに対する心の声〉
卑怯な手を使いやがったな、この破天荒野郎！
〈カールリスのナセルに対する反論〉
うちに泊めてやった宿泊代と思え、無愛想野郎！
ナセルはジエンの初めての踊りの相手になれなくてしょんぼりしています。
改めてジエンに踊りの相手になってほしいと頼むナセル。
レディー、よろしければ僕と踊っていただけませんか？
ナセルはまだ、ジエンが侯爵の養子になることを知りません。
平民という立場にあるジエンに、いつも誠意を持ってまっすぐ向かってくるナセル。
ナセルとジエンは踊り始めました。
周りで見ていた人たちも、2人がいい感じなのがわかります。
その様子をじっと見ているカールリス。
持っていたワインをぐっと飲み干しました。
わずかな希望に賭けて、卑怯な手を使ったのに、俺の負けだな…。
くちびるについたワインを拭いました…。
「暴君の行方」94話の感想と考察
なんとなんと、もうカールリスの線はないと思っていたのに、まさかのマジ告白でしたね！
ジエンちゃんモテすぎです。
さすが、偉大で邪悪な王の生まれ変わり…。
というか、因縁は切れていない？
いや、切れたうえで、やっぱり惹かれる運命なのでしょうか？
カールさんも、優しいし、素敵な人ですけど、やっぱり私はナセル様がいいなって思ってしまいますね。
ずっと、ジエンのそばに居ますし、ジエンを絶対に最優先してくれますし、本当に王子様みたいですからね。
でも、普段はおちゃらけているカールリスの真面目な告白はやっぱりグッときてしまいました。
ちゃんとカッコいいんだもんな。
でも、ジエンちゃんにはナセル様がいるからー!!
カールさんは、きっといい人いるよ！
ジエンちゃんが魅力的なのは仕方ないけどね。
今回、ナセル様がジエンと踊って、前の約束を果たせてと言って嬉しそうに笑う笑顔が本当に尊かったです。
ナセル様とならかならず素敵な未来が待っていると予感させるような雰囲気でした。
