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「ある日、お姫様になってしまった件について」66話のネタバレ
紳士の挑発
レディーの気持ちがよくわかると言う紳士。
でも、優しすぎて心配だとも言います。
何の心配をされているのですか?とジェニット。
陛下と姫様が皇家の一員として、レディーを受け入れてくれると思っているのですか?
もちろん、血を分けた家族ですものとジェニット。
彼は同じような考えを持っているでしょうか?
どういう意味でしょうか?
皇室の仕組みは複雑なため、姫様はレディーが腹違いの姉だと知って喜ぶと思いますか?
少し気まずくなるジェニット。
姫様は、私を実の姉妹のようだおっしゃってくださいました。
それは実の姉妹ではないから言えることです。
姫様は第一皇位継承者ですよ?
レディーの存在は姫様を脅かすものになりかねません。
やめてください!!
大きな声を出したジェニットにびくっとなる紳士。
(この手は通じないようだな…)
申し訳ございません、レディーが血縁を絶対的なものだと信じているようだったので、少し心配になったのです。
愛情も無限ではありませんから…。
えっ?とジェニット。
特に陛下は愛情溢れるようなお方ではありません。
実際にレディーも近くで感じられたでしょう?
姫様がいなくなるまで、実際にレディーが陛下に近づくことはできなかったでしょう?
家族という理由だけでは、受け入れてくれるようなお方ではないのです。
今は、姫様の不在を埋めるような形でレディーが陛下を呼んでいますが、姫様が戻ってきたら?
ギュッと手をスカートの布を掴むジェニット。
まるで…陛下に何かされたようなものの言い方ですね?
紳士は黙ってしまいます。
ジェニットはその沈黙に何かよくなものを感じていました…。
コンコン。
失礼とアルフィアス公爵が入ってきます。
ここだったか。
ジェニット、お客様と大事な話があるからもう戻りなさい。
は、はい…!
タタタッと走って部屋を出て行くジェニット。
その姿を見送って、アルフィアス公爵は紳士に忠告します。
子供相手に腹を立てるとは、らしくないですね?
…いつ、来てたんだ?
(気づいてなかったのか…?まだ魔力は回復してない?)
アタナシアの動揺
ジェニットは自分の部屋で、紳士様を怒らせてしまったかもと焦っていました。
どうしよう…?
でも、先にひどいことは言ったのはあっちだし…。
《姫様はレディーが腹違いの姉だと知って喜ぶと思いますか?》
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部屋で本を読んでいるアタナシア。
コンコン。
ドアを開けると、暗い表情のジェニットが立っていました。
マグリタさん!
どうかしたんですか?
姫様…もし…私が姫様の本当に姉だったらどうしますか?
…え?
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外は雨が降っています。
窓から外を見ながら、なんて答えればよかったのだろうと思うアタナシア。
一瞬、表情が固まってしまった…。
ジェニットは私の動揺した顔を見て、静かに挨拶をして戻ってしまわれた。
突然、どうしてあんな質問を?
何かあったのだろうか…?
もちろんジェニットのことは好きなアタナシア。
ただ、手放しでは喜べない状況であるのは仕方のないこと。
私が喜ばなかったから傷ついてしまった?
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部屋でうさぎのぬいぐるみを抱きしめてベッドでうつむくジェニット。
姫様のさっきの表情を思い出しています。
ううん…そんなことない…。
姫様は私のこと、好きなはず…。
「ある日、お姫様になってしまった件について」66話の感想と考察
紳士様の執拗な挑発は見ていてイライラしましたね。
ジェニットをどうにか怒らせたいって魂胆がみえみえでした。
本当に子供相手に嫌なやつです。
そうまでして、アタナシア姫様と陛下を陥れたいのでしょうか?
闇が深そうですよね…。
そもそも、自分が悪いことしたらクロードにやっつけられたんじゃないのでしょうか?
逆恨み?
何にしても、悪意がありすぎて見ていて不愉快でしかありません。
ジェニットも紳士様に言われて、アタナシアに聞いてしまったではありませんか!!
そもそも、アタナシアは前世の記憶を持って、小説の内容も知っている規格外の女の子です。
突拍子もない質問をされたら、そりゃ戸惑いますよね…。
ジェニットに悪気がない分、本当に紳士のやり口は汚い!!
ジェニットが暗く落ち込まないことを願います!